男性のハンボクを着る順序
ポソン(足袋)からトゥルマギ(外衣)まで、層を重ねる順番と、それぞれをどう折り、巻き、結ぶのかをまとめました。
男性のハンボクは、決まった順序で重ねていく層の積み重ねです。ひとつ飛ばしたり、二つを入れ替えたりすると、下に着た層が袖口や裾からのぞきます。洋服では裁ちと寸法が担う仕事の多くを、ここでは順序が担っています。
層を重ねる順序
韓国工芸・デザイン文化振興院が運営する伝統文化ポータルは、着装の順序をひとつではなく二通り示しています。
- パジ(ズボン)とチョゴリ(上衣)、次に衿の帯を揃えた袖なしの上着であるペジャ、そして丈いっぱいの外套であるトゥルマギ(外衣)
- パジとチョゴリ、次に伝統の生地で仕立てたベストのチョッキ、そしてボタンで留める上着のマゴジャ、最後にトゥルマギ
どの中間の層を着るかによって、順序が決まります。足首で何かを結ぶ前に、まず形のついた靴下であるポソン(足袋)を履きます。
ズボンとテニム
ハンボクのズボンは、幅の広いクンサポク、幅の狭いチャグンサポク、脚の布であるマルポク、そして腰帯から裁たれており、切れ込みもひだもありません。ボタンもファスナーもなく、余った分を折り込んで体に合わせます。
- 幅の広いクンサポクが右脚に来るように穿きます。
- 腰の余りを右へしっかり引き寄せ、その寄せた分を左へ折り返して、前の中心でひだが左を向くようにします。
- 腰帯であるホリティを結び、余った端は上着の下へ垂らします。
- 裾を内くるぶしに当て、余った分を外側へ折ってから、足首の紐であるテニムを二度巻いて結びます。
テニムの結び目は足首の内側で向かい合わせに結ぶのが普通ですが、外側へ向けて結ぶこともあります。
上着とコルム
チョゴリは前が開いており、右へ向かって合わせて着るので、左の身頃が右の上に重なります。白い衿の帯であるトンジョンが首に当たるように整え、内側のコルム(結び紐)を先に結んでから、外側の二本を結びます。右の身頃についた短いコルムを長いほうの上に交差させ、下へくぐらせて上に引き出し、輪をつくって締めます。
チョッキとマゴジャ
チョッキとマゴジャは、どちらも十九世紀末にハンボクに入ってきた衣です。チョッキは洋服のベストを伝統の生地で写したもので、ハンボクにはもともとポケットがなかったため、またたく間に広まりました。マゴジャには衿も結び紐もなく、前の中心をボタンで留めます。男性のものは上下二つのボタンを、向かい合う輪に掛けます。
その由来に定説はありません。1885年に興宣大院君が保定での幽閉から解かれて帰国したときに着ていた清の衣、マグェ(馬褂)に由来するという説が広く知られています(資料によっては1887年とするものもあります)。ただし国立民俗博物館の事典は、それ以前にもチョゴリの上に重ねて着たマサンウィ(馬上衣)という上着があったと記しています。同じ事典は、マゴジャが半島の南部よりも中部以北でより多く着られたと見ており、大韓帝国末期の写真には丈の長い袍の上に羽織った例もあることから、着用を定めるひとつの原則はなかったようだと付け加えています。
外套
トゥルマギには、脇の切れ込みも後ろの切れ込みもありません。その名は四方がぐるりと塞がっていることを指すと説明されるのが普通ですが、キム・ドンウクは、高麗末のモンゴル語フルマクチに由来すると見ました。まっすぐな衿にトンジョンと結び紐がつき、裾はふくらはぎと足首のあいだに落ちます。高宗の代からは身分も年齢も男女も問わずに着られるようになり、いまも格式のある席では、これを着てはじめて整った装いと数えられます。一度袖を通せば、層ごとに合わせる向きがなぜそう決まっているのかが、頭のなかの話ではなくなります。